「あれ?このホクロ、前より膨らんでる?」心配な変化と正しい対処法
鏡を見ていて、ふと気づく体の変化ってありますよね。中でも「ほくろが膨らんできた」というのは、ちょっと気になる変化かもしれません。
「この膨らみ、一体どうしたんだろう?」
「もしかして、何か悪いものなのかな…?」
そんな不安を感じているあなたのために、今回はほくろが膨らむ原因から、注意すべきサイン、そして正しい対処法まで、わかりやすく解説していきます。あなたの疑問を解消し、安心して毎日を過ごせるよう、ぜひ参考にしてくださいね。
そもそも「ほくろ」ってどうしてできるの?
私たちの体にある「ほくろ」は、専門的には「色素性母斑(しきそせいぼはん)」と呼ばれます。これは、皮膚の色を作る「メラニン色素」を作る細胞(メラノサイト)が、皮膚の一部に集まってできたものです。
「どうしてほくろはできるの」「なぜほくろが増えるのか」といった疑問を持つ方もいるかもしれませんが、その原因はいくつかあります。
遺伝: 親から子へと受け継がれる体質によって、ほくろができやすい人もいます。
紫外線: 日焼けをすると肌を守るためにメラニン色素が増えます。紫外線をたくさん浴びることで、ほくろができたり、濃くなったり、増えたりすることがあります。
摩擦や刺激: 服がこすれる場所や、物理的な刺激を受ける場所にほくろができやすいこともあります。
加齢: 年齢を重ねるごとに、ほくろが増えたり、変化したりすることも一般的です。
「ほくろが膨らむ」のはなぜ?考えられる原因
では、これまで平らだったほくろが「ほくろ 膨らんできた」「膨らんだほくろ なぜ」と感じるようになるのは、一体どうしてなのでしょうか?
考えられる主な原因は以下の通りです。
1. 正常な変化・良性のほくろ
多くの膨らんだほくろは、実は心配のいらない良性のものです。
成長によるもの: ほくろも、皮膚の一部として成長します。特に子供のほくろは、大きくなったり、少し盛り上がってきたりすることがあります。
皮膚の加齢変化: 年齢を重ねると、皮膚の細胞の活動が変化し、ほくろが盛り上がってくることがあります。まるで小さなイボのようになることもあり、これは「脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう)」という良性の皮膚のできものと似ている場合もあります。
組織の増殖: メラノサイトだけでなく、皮膚を構成する他の細胞も増殖することで、ほくろが膨らんで見えることがあります。「ほくろ 膨らんでいる」と感じるものの中には、色素性の皮膚線維腫などの良性の腫瘍の場合もあります。
2. 炎症を起こしている可能性
「ほくろ 膨らんできた かゆい」と感じる場合は、ほくろ自体が何らかの炎症を起こしている可能性があります。
物理的な刺激: 服や下着との摩擦、アクセサリーのこすれなどで、ほくろに負担がかかり、炎症を起こして赤みや腫れ、かゆみが出ることがあります。
毛嚢炎(もうのうえん): ほくろに毛が生えている場合、その毛穴に細菌が入り込み、ニキビのように炎症を起こして膨らむことがあります。「膨らんだほくろ 中身」が膿のようになっている場合はこの可能性もあります。
3. 悪性の病気の可能性(メラノーマなど)
非常に稀ですが、注意が必要なのが、悪性の皮膚がんである「メラノーマ(悪性黒色腫)」の可能性です。「ほくろ しこりがある」と感じたり、以下のような変化が見られたりする場合は、特に注意が必要です。
これが危険信号!すぐに皮膚科を受診すべき「ほくろの変化」
ほとんどのほくろの膨らみは良性で心配いりませんが、中には専門医の診察が必要なケースもあります。特に、以下の「ABCDEルール」に当てはまるほくろの変化があった場合は、すぐに皮膚科を受診しましょう。
A (Asymmetry:非対称性):ほくろの形が左右対称でない。
B (Border:境界線):ほくろの縁がギザギザしていたり、不規則だったりする。
C (Color:色調):ほくろの色が均一でなく、黒、茶、赤、白など複数の色が混じっている。
D (Diameter:直径):ほくろの大きさが6mm以上ある。
E (Evolution:変化):**短期間でほくろの大きさ、形、色、膨らみ、かゆみ、出血などの変化が見られる。**特に「ほくろ 膨らんでくる」変化が急激な場合は注意が必要です。
もし、あなたのほくろにこれらのサインが見られたら、自己判断せずに必ず皮膚科を受察してください。「膨らんだほくろ 急にできた」場合も、念のため専門医に相談することをおすすめします。
膨らんだほくろ、どうする?治療と除去について
「ほくろ 膨らんできた 除去」を考えている方もいるかもしれませんね。膨らんだほくろの治療や除去方法は、そのほくろが良性か悪性か、また大きさや場所によって異なります。
1. 良性のほくろの場合
見た目や摩擦などの不快感がなければ、必ずしも除去する必要はありません。しかし、気になる場合は皮膚科で相談し、以下のような方法で除去が可能です。
炭酸ガスレーザー: 小さくて浅いほくろに適しています。レーザーでほくろを削り取るように除去します。傷跡が目立ちにくいのが特徴です。
電気メス: レーザーと同様に、電気の熱でほくろを削り取ります。
切除縫合: 比較的大きなほくろや、根が深いほくろに適しています。ほくろをメスで切り取り、皮膚を縫い合わせます。悪性の可能性が少しでもある場合は、この方法で組織を採取し、病理検査を行うのが一般的です。
2. 悪性の可能性がある場合
悪性の疑いがある場合は、見た目だけで判断せず、必ず組織を採取して病理検査を行う必要があります。そのため、多くの場合、切除縫合という方法でほくろを完全に切除し、病理診断に回されます。
「ほくろ 膨らんで取れた」というケースも稀に聞かれますが、これは外部からの刺激でほくろの表面の一部が剥がれたり、炎症が起きてかさぶたのようになって取れたりする良性の変化であることも多いです。しかし、出血を伴ったり、その後も繰り返し変化が見られたりする場合は、やはり専門医の診察を受けるべきです。
まとめ:気になるほくろは、まず皮膚科へ相談を!
「ほくろ 膨らんできた」と感じたら、まずは冷静にそのほくろを観察してみてください。そして、上記で紹介した「ABCDEルール」に当てはまるような変化がないかを確認しましょう。
ほとんどのほくろの膨らみは良性で心配いりませんが、万が一、悪性の可能性がある場合は、早期発見・早期治療が非常に重要です。
自己判断せず、「ほくろ膨らむ原因」について不安な点があれば、迷わずに皮膚科を受診して、専門医に相談するようにしてくださいね。それが、あなた自身の安心と健康を守る一番確実な方法です。