感動と驚きを贈ろう!飛び出す絵本(仕掛け絵本)を簡単に手作りする方法
お子さんの誕生日や特別な記念日、「何か記憶に残るプレゼントを贈りたいな」「一緒にものづくりを楽しみたいな」と考えたことはありませんか?そこでおすすめなのが、飛び出す絵本(仕掛け絵本)の手作りです!
「難しそう…」と思うかもしれませんが、実は身近な材料とちょっとしたコツで、誰でも簡単に作れるんです。ページを開くたびに絵が飛び出す仕掛けは、きっとお子さんの目を輝かせ、忘れられない思い出になるでしょう。
この記事では、飛び出す絵本の基本的な仕掛けから、具体的な作り方、さらにアイデアを広げるヒントまで、詳しくご紹介します。世界に一つだけのオリジナル絵本で、感動と驚きをプレゼントしませんか?
飛び出す絵本(仕掛け絵本)の魅力って?
飛び出す絵本は、ただ絵を見るだけでなく、ページを開くという動作に連動して絵が動いたり、立体的に現れたりするのが最大の魅力です。
五感を刺激する体験: 平面的な絵本とは異なり、立体的な動きは視覚だけでなく、触覚や聴覚(紙の擦れる音など)も刺激し、子どもの想像力を掻き立てます。
サプライズと感動: ページをめくるたびに何が飛び出すかというワクワク感は、子どもにとって最高のサプライズです。その驚きと感動は、きっと心に残る思い出になります。
親子のコミュニケーションツール: 一緒に絵本を読んだり、仕掛けについて話したりすることで、親子のコミュニケーションが深まります。手作りなら、製作過程も楽しい思い出になりますね。
基本の仕掛けをマスターしよう!
飛び出す絵本には様々な仕掛けがありますが、まずは基本となる2つの仕掛けをマスターすれば、応用がききます。
1. V字(飛び出す土台)の仕掛け
これが最も基本的な仕掛けで、絵が手前に飛び出してくるように見せる土台になります。
<準備するもの>
厚紙(画用紙、ケント紙など、ある程度の厚みがあるもの)
ハサミまたはカッター
定規
鉛筆
のりまたは両面テープ
飛び出させたい絵や写真
<作り方>
土台を作る: 厚紙を、絵本のページにしたいサイズに2枚用意します。(例:A4サイズを半分に折ったものなど)
V字の切り込みを入れる: 1枚の厚紙の中央に、絵を飛び出させたい大きさに合わせてV字の切り込みを入れます。切り込みの深さで飛び出し具合が変わります。
内側に折り込む: 切り込みを入れた部分を、絵本の中心に向かって内側に折り込みます。これでV字の土台ができます。
絵を貼り付ける: V字の土台の立ち上がった部分に、飛び出させたい絵や写真を貼り付けます。
もう1枚の紙と貼り合わせる: もう1枚の厚紙を上から重ねて貼り合わせます。これで、開くと絵が飛び出す仕掛けが完成です!
【ポイント】
V字の切り込みを複数作ると、複数の絵を飛び出させることができます。
飛び出す絵の裏側にもう一枚紙を貼って補強すると、より丈夫になります。
2. スライド仕掛け
絵を引っ張ると、別の絵が現れたり、絵が移動したりする仕掛けです。
<準備するもの>
厚紙
ハサミまたはカッター
定規
鉛筆
のりまたは両面テープ
スライドさせたい絵や写真
<作り方>
土台と窓を作る: 厚紙に、スライドさせたい絵が見えるように窓を開けます。
スライドさせる紙を用意: 窓と同じ幅で、窓よりも少し長めの紙を用意します。これがスライドする部分になります。
窓の内側に固定: 窓の内側に細い紙の帯などを貼り付け、スライドさせる紙をその間に通して固定します。引っ張れるように、スライドさせる紙の端を少し長く残しておきましょう。
絵を貼り付ける: スライドさせる紙に、現れたい絵を貼り付けます。
もう1枚の紙と貼り合わせる: 窓を開けた土台の紙と、もう1枚の紙を貼り合わせ、スライドする部分だけが動くようにします。
【ポイント】
スライドさせる紙に複数の絵を並べて貼ると、引っ張るたびに絵が変わるような演出も可能です。
指をかける部分にタブを付けると、引き出しやすくなります。
飛び出す絵本を作るためのヒントとアイデア
基本的な仕掛けを覚えたら、次はあなたのアイデアを形にしてみましょう!
ストーリーとテーマを決める
飛び出す絵本を作る上で、最も大切なのはストーリーとテーマです。
誰に贈る? お子さんの好きなキャラクター、動物、乗り物など、相手の興味を引くテーマにすると喜ばれます。
どんなメッセージを伝えたい? 「ありがとう」「おめでとう」「大好き」など、絵本を通して伝えたいメッセージを決めましょう。
ストーリーの展開: 始まり、中盤、終わりを考え、それぞれのページでどんな仕掛けが登場するかイメージを膨らませます。簡単な起承転結でもOKです。
材料選びのポイント
紙の種類: 画用紙、ケント紙、厚手の色画用紙などがおすすめです。薄すぎると仕掛けが壊れやすく、厚すぎると切りにくいことがあります。
装飾材料: 色鉛筆、マーカー、クレヨン、絵の具で色を塗るだけでなく、マスキングテープ、シール、フェルト、布の切れ端、毛糸など、様々な素材を使ってデコレーションすると、より豊かな表現ができます。
接着剤: 木工用ボンド、スティックのり、両面テープなど、貼り合わせる素材によって使い分けましょう。
工夫で広がる仕掛けのバリエーション
基本の仕掛けを組み合わせたり、少しアレンジするだけで、表現の幅が広がります。
複数V字の組み合わせ: 小さなV字を複数作って、たくさんのキャラクターが同時に飛び出すように見せたり、奥行きのあるシーンを作ったりできます。
ひっぱり仕掛けと組み合わせる: スライドする絵がさらに飛び出すような、複合的な仕掛けも可能です。
隠し扉やフリップ: ページの一部がめくれて、その下に隠された絵が現れるような仕掛けも、子どもの好奇心を刺激します。
回転仕掛け: 丸い紙を軸で固定し、回転させることで絵が変わる仕掛けも面白いでしょう。
失敗しても大丈夫!
初めての飛び出す絵本作りでは、失敗することもあるかもしれません。でも、それが手作りの醍醐味!「こうすればもっと良くなるかな?」と考えながら試行錯誤する過程も、大切な思い出になります。完璧を目指さず、まずは気軽に挑戦してみましょう。
まとめ:心温まる飛び出す絵本で、笑顔あふれる時間を!
飛び出す絵本の手作りは、創造力を掻き立て、達成感を得られる素晴らしい体験です。何よりも、作った人の「贈る気持ち」が詰まった絵本は、市販のものにはない温かさがあります。
ぜひこの記事を参考に、あなただけのオリジナル飛び出す絵本作りに挑戦してみてください。ページをめくるたびに、お子さんのとびきりの笑顔と歓声が聞こえてくることでしょう!その笑顔こそが、最高のプレゼントになるはずです。