停電したら水が出ない!?ウォーターサーバー選びで後悔しないための「出水方式」チェックポイント
「ウォーターサーバーがあれば、災害時や停電の時でも飲み水に困らないはず!」
そう思って導入を検討されている方は多いでしょう。しかし、実はすべてのウォーターサーバーが停電時に使えるわけではないことをご存知でしょうか?
せっかく備蓄のために設置したのに、いざ電気が止まったら一滴もお水が出てこない……。そんな後悔をしないために、契約前に必ずチェックしておくべき「出水方式(お水の出し方)」の違いと、停電時の動作について詳しく解説します。
1. 停電時に「お水が出るタイプ」と「出ないタイプ」の決定的な違い
ウォーターサーバーからお水が出る仕組みには、大きく分けて「重力式」と「電動ポンプ式」の2種類があります。この違いが、停電時の明暗を分けます。
停電でも使える:コック式・レバー式(重力式)
サーバーの蛇口部分にあるレバーを押し下げたり、つまみを回したりしてお水が出るタイプです。
仕組み: ボトルがサーバーの上部にあり、重力に従ってお水が下に落ちてくる構造です。
停電時の動作: 電気を使わずに物理的な弁を開閉するため、停電中でも普段通りにお水を取り出すことができます。
メリット: 災害に強く、アナログな構造ゆえに故障も少ない傾向にあります。
停電だと使えない:ボタン式・電子タッチパネル式
指先で軽くボタンを押すだけでお水が出る、スタイリッシュな最新モデルに多いタイプです。
仕組み: 電気信号によって内部の「電磁弁」を動かし、お水の流れをコントロールしています。
停電時の動作: 電気が遮断されると弁を動かすことができず、タンクにお水が残っていても一切出すことができません。
メリット: デザイン性が高く、チャイルドロック機能などが充実しているモデルが多いです。
2. ボトルの位置にも注目!「上置き」vs「下置き」
出水方式と合わせて確認したいのが、ボトルの設置場所です。これも停電時の利便性に大きく関わります。
上置きタイプ(停電に強い)
サーバーのてっぺんに重いボトルを差し込むタイプです。
見栄えや交換のしにくさはデメリットですが、電気を使わなくても重力だけで給水できるため、防災の観点からは非常に優秀です。
下置きタイプ(停電に弱い場合が多い)
足元のバスケットにボトルを収納するタイプです。
「重いボトルを持ち上げなくていい」という大きなメリットがありますが、お水を上まで吸い上げるために「電動ポンプ」を使用しています。そのため、レバー式の蛇口であっても、停電するとお水を吸い上げられず、実質的に使用不可となるモデルがほとんどです。
3. もし「停電に弱いタイプ」を選んでしまったら?
すでにボタン式や下置きタイプのサーバーを契約している、あるいはどうしてもデザイン重視で選びたい場合でも、対策はあります。
「非常用取水バルブ」を常備する
多くのメーカーでは、災害時用にボトルに直接取り付ける「取水バルブ(専用キャップ)」を販売しています。
これがあれば、サーバー本体を通さず、ボトルから直接お水を注ぐことができます。停電時だけでなく、キャンプなどのアウトドアでも活用できるため、一つ持っておくと安心です。
常温保存できる予備ボトルを持つ
サーバー内の水が使えなくなることを想定し、常に未開封の予備ボトルをストックしておきましょう。ボトルさえあれば、最悪の場合はキャップを開けてコップに注ぐことが可能です。
4. 停電時にウォーターサーバーを使う際の注意点
運よくお水が出るタイプであっても、停電中は通常とは異なる管理が必要です。
お湯は出なくなる: 停電した瞬間から加熱が止まります。最初こそ余熱でお湯が出ますが、すぐにぬるま湯になります。
衛生面に注意: サーバー内部を清潔に保つ「UV除菌機能」や「熱水循環クリーンシステム」も停電中は止まります。停電が数日続く場合は、サーバーを通した水は早めに使い切るか、煮沸して使うなどの工夫が必要です。
復旧後の水漏れチェック: 停電から復旧した際、急な電圧の変化やポンプの再稼働によって稀に不具合が起きることがあります。本体周辺が濡れていないか必ず確認しましょう。
5. まとめ:ライフスタイルと「もしも」のバランスで選ぶ
ウォーターサーバー選びにおいて、「使いやすさ」と「停電時の強さ」はトレードオフの関係になりがちです。
防災・備蓄を最優先にしたい方
→ 上置きタイプの「コック式・レバー式」がおすすめです。
日常の使い勝手やデザインを重視したい方
→ 下置きやボタン式を選び、別途「非常用取水バルブ」を用意しておきましょう。
どちらのタイプを選ぶにせよ、仕組みを正しく理解しておくことが最大の防災対策になります。あなたのライフスタイルに最適な一台を選んで、安心で快適なお水生活を手に入れてください。
停電時でも安心!ウォーターサーバーの活用術と知っておくべき注意点