ウォーターサーバーの水抜き完全ガイド!引越しや長期不在時の手順と注意点
ウォーターサーバーを愛用していると、避けては通れないのが「水抜き」の作業です。「引越しが決まったけれど、どうやって準備すればいいの?」「長期旅行でしばらく使わないけど、そのままで大丈夫?」といった不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
特に、内部に残った水が原因で故障したり、雑菌が繁殖してしまったりするのは避けたいですよね。
この記事では、ウォーターサーバーの水抜きが必要な理由から、初心者でも失敗しない具体的な手順、そして意外と見落としがちな注意点までを、専門的な視点から分かりやすく解説します。
なぜウォーターサーバーの水抜きが必要なの?
そもそも、なぜわざわざ重い思いをしてまで水を抜かなければならないのでしょうか。それには、大きく分けて3つの重要な理由があります。
1. 衛生状態を保つため(雑菌・カビ対策)
ウォーターサーバーの内部は、常に水が溜まっている状態です。電源を切って放置すると、タンク内の温度が上がり、雑菌やカビが繁殖しやすい環境になってしまいます。次に使う時に「変な臭いがする」「味が落ちた」というトラブルを防ぐためには、古い水をすべて出し切ることが不可欠です。
2. 引越し時の水漏れ・故障防止
サーバーを移動させる際、内部に水が残っていると、傾けた拍子に電子基板へ水が漏れ出し、再起不能な故障を招く恐れがあります。また、水が入ったままのサーバーは非常に重く、運搬中の事故にもつながりかねません。
3. 凍結による破損を防ぐ
寒冷地や冬場の引越し・保管では、タンク内の水が凍結して膨張し、配管やタンクを破裂させることがあります。修理費用は高額になることが多いため、事前の水抜きは必須の対策と言えます。
水抜きを始める前の重要チェックリスト
いきなり作業を始めるのは危険です。まずは以下の3点を必ず確認しましょう。
電源プラグを抜いてから数時間待つ: これが最も重要です。温水タンク内の熱湯で火傷をするリスクを避けるため、最低でも3〜6時間は放置して、お湯が完全に冷めるのを待ちます。
取扱説明書を用意する: 機種によって排水口の位置やキャップの形状が異なります。メーカー公式サイトからPDFをダウンロードしておくのも手です。
バケツと雑巾を準備する: 想像以上に大量の水(通常4〜8リットル程度)が出てきます。大きめのバケツを用意し、周囲が濡れてもいいように養生しておきましょう。
ステップ別:ウォーターサーバーの水抜き手順
それでは、具体的な作業の流れを見ていきましょう。
手順1:ボトルを外す
まずは本体にセットされている水ボトル(ガロンボトルやビニールパック)を取り外します。この際、受水棒(ボトルを差し込む突起)付近に残っている水は、清潔なキッチンペーパーなどで拭き取っておきましょう。
手順2:コック(蛇口)から水とお湯を出し切る
通常の使用時と同じように、冷水と温水のコックを操作して、水が出なくなるまで出し続けます。これでタンク内の水の大部分は排出されますが、実はこれだけでは「完全な水抜き」にはなりません。
手順3:背面または底面の排水口から排水する
ここが本番です。サーバーの背面や底面には、タンクの底に残った水を抜くための「排水ドレン」が備わっています。
排水キャップをゆっくりと緩めます。
バケツを準備し、一気に流れ出る水を受け止めます。
水が完全に出なくなったら、キャップをしっかり閉め直します。
種類別・メーカー別の注意ポイント
ウォーターサーバーには「床置き型」と「卓上型」があり、それぞれ水抜きのコツが異なります。
床置き型の場合
重心が高いため、作業中に倒さないよう注意が必要です。背面の放熱パネルが熱くなっていることもあるため、冷却時間を十分に確保してから作業を行いましょう。
卓上型の場合
コンパクトな分、排水口の位置が分かりにくい場合があります。本体を少し持ち上げて作業する必要があるため、滑らないように安定した場所で行ってください。
高機能・クリーンシステム搭載機
自動洗浄機能やUV殺菌機能がついているモデルは、電源を切るタイミングが指定されている場合があります。こうした機種では、内部システムを保護するために必ずマニュアルの指示に従ってください。
水抜き後にやるべきお手入れと保管方法
水が抜けたら、次は再利用時を考えたメンテナンスです。
各パーツの乾燥: ボトル差込口や蛇口周りは水分が残りやすく、そのままにするとカビの原因になります。アルコール除菌スプレーを軽く吹きかけ、乾いた布で拭き上げましょう。
梱包: 引越し業者が行う場合が多いですが、ご自身で運ぶ場合は、ホコリが入らないよう全体をビニールや緩衝材で包むのが理想です。
よくある質問(FAQ)
Q. 水抜きを忘れて引越し業者に渡してしまったら?
A. 運搬中に水漏れが発生し、他の荷物を汚したり、サーバー自体が故障したりするリスクがあります。気づいた時点で、速やかに業者へ連絡し、指示を仰ぎましょう。
Q. 1週間程度の不在でも水抜きは必要?
A. 一般的には、1週間程度であれば電源を入れたままにしておき、帰宅後にコックからコップ数杯分の水を捨ててから利用することを推奨するメーカーが多いです。1ヶ月を超える長期不在の場合は、衛生面から水抜きと電源OFFをおすすめします。
Q. 排水キャップを紛失してしまった!
A. キャップがないと水漏れするため、使用できません。メーカーのカスタマーセンターに連絡し、スペアパーツを取り寄せましょう。代用品(ラップとゴムなど)での運用は、水圧に耐えられず事故の原因になるため厳禁です。
まとめ:正しい水抜きで長く安全に活用しよう
ウォーターサーバーの水抜きは、一見面倒に感じられますが、手順さえ分かれば難しい作業ではありません。
電源を切って数時間放置(火傷防止)
コックから出し切る
背面のドレンから完全に排水する
この3ステップを確実に守るだけで、故障や衛生トラブルの大部分を防ぐことができます。大切な家電を長く清潔に使い続けるために、ぜひこの記事を参考に安全な水抜きを行ってください。
もし作業中に「キャップが硬くて開かない」「変な音がする」といった異変を感じたら、無理をせずメーカーのサポートデスクに相談することをお勧めします。