その棚、大丈夫?ウォーターサーバーの重さに耐えられるラックの条件と耐荷重の計算方法
「キッチンにある既存の棚にウォーターサーバーを置きたい」「おしゃれな木製ラックに乗せてインテリアを楽しみたい」と考えている方は多いはず。
しかし、ここで最も注意しなければならないのが**「耐荷重(たいかじゅう)」**です。ウォーターサーバーは、家電の中でもトップクラスの重量物。もし強度の足りない棚に設置してしまうと、天板がしなったり、最悪の場合は棚が崩壊して床や壁を傷つけ、大きな事故につながる恐れがあります。
この記事では、大切な家具やサーバーを守るために、安全なラックの選び方と、意外と知らない「本当の重さ」の計算方法を詳しく解説します。
1. ウォーターサーバーの「本当の重さ」を知っていますか?
カタログに記載されている「本体重量」だけを見て安心していませんか? 実際に棚にかかる負荷は、それよりもずっと重くなります。
合計重量の計算式
棚が支えなければならない総重量は、以下の3つの合計です。
サーバー本体: 約15kg 〜 25kg(卓上型でも15kg程度あります)
水のボトル: 12リットルボトルなら約12kg
内部タンク: 温水・冷水タンクを合わせて約2kg 〜 4kg
つまり、合計で約30kg 〜 45kgもの重さが、常に棚の一点に集中してかかることになります。予備ボトルを同じ棚に収納する場合は、さらに12kgずつ加算されるため、60kg以上の耐荷重が必要になるケースも珍しくありません。
2. 選んではいけない!NGな棚の特徴
以下の特徴に当てはまる棚にウォーターサーバーを置くのは非常に危険です。
一般的なカラーボックス: 板の内部が空洞(ハニカム構造)になっているものが多く、局所的な重さに耐えられず天板が割れる可能性があります。
ガラス天板のテーブル: 耐荷重がクリアしていても、ボトルの交換時にボトルをぶつけてしまった衝撃で粉砕するリスクがあります。
脚が細すぎる、またはキャスターがプラスチック製: 荷重が4箇所の点に集中するため、床を凹ませたり、移動中にキャスターが折れたりする危険があります。
吸盤や突っ張り式の棚: 振動や重さで徐々にズレ落ちるリスクが高いため、絶対に避けましょう。
3. 安全なラック選びの「3つの絶対条件」
長く安心して使い続けるために、以下のスペックを満たすラックを選びましょう。
① 天板の耐荷重が「50kg以上」であること
スペック表に「耐荷重」の記載があるものを選びましょう。余裕を持って総重量の1.5倍程度の耐荷重があると安心です。
② 横揺れに強い構造(背板やクロスバー)
サーバーは重心が高いため、ボトルの交換作業や地震の際に横揺れが発生しやすいです。背面に「×」字の補強バー(クロスバー)がついているスチールラックや、厚みのある背板がある木製棚が理想的です。
③ 素材の厚みと塗装
お水がこぼれることを想定し、水分を含んで膨張しやすい「パーティクルボード」よりも、**「天然木集成材」や「メラミン化粧板」、「ステンレス」**など、水に強く強度の高い素材を選びましょう。
4. 専門家が教える!さらに安全性を高める設置術
重いものを高い位置に置くからこそ、万が一への備えが重要です。
「集中荷重」を避ける: サーバーの脚が天板の端に寄りすぎないよう、中央付近に配置します。また、厚手の合板(ベースボード)を一枚敷くことで、荷重を分散させることができます。
転倒防止ベルトの活用: ラックと壁、あるいはラックとサーバーを専用のベルトで固定しましょう。特に小さなお子様がいる家庭では、つかまり立ちによる転倒を防ぐために必須です。
水平の確認: 棚が少しでも傾いていると、サーバー内部のコンプレッサーから異音が発生したり、冷却効率が落ちたりします。設置後は必ず水平器(スマホアプリでも代用可)で確認しましょう。
5. まとめ:安全な「土台」が快適な水生活を作る
おしゃれなインテリアも、安全という土台があってこそ楽しめます。
「本体 + 水 + タンク」で約40kg以上になることを認識する
耐荷重50kg以上のスペックを持つ棚を選ぶ
水濡れに強く、揺れに強い構造かを確認する
このステップを守れば、棚の歪みや事故を未然に防ぎ、スタイリッシュなウォーターサーバーライフを送ることができます。
これから棚を購入予定の方は、まず検討しているラックの「スペック表」をチェックしてみてください。もし記載がない場合は、メーカーに直接問い合わせるのが一番の近道です。
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