【徹底解説】ウォーターサーバーの仕組みとは?衛生面や冷温水の秘密、失敗しない選び方まで
「毎日飲む水だから、もっとこだわりたい」
「重いペットボトルを買いに行く手間を減らしたい」
そんな思いでウォーターサーバーを検討し始めたものの、いざ調べてみると「電気代は?」「ずっと放置していても衛生的なの?」「どうやってお湯と冷水が同時に出るの?」といった疑問が次々と湧いてくるのではないでしょうか。
特に、直接口にするものだからこそ、その内部構造やメンテナンスの仕組みについては正確に知っておきたいですよね。
この記事では、ウォーターサーバーが冷水と温水を供給するメカニズムや、各メーカーが競っている最新の衛生維持機能、さらには月々のコストや維持費を抑えつつ満足度を高めるためのポイントを分かりやすく解説します。
1. ウォーターサーバーから冷水・温水が出る仕組み
ウォーターサーバーの最大の魅力は、レバーを押すだけで「キンキンに冷えた水」と「アツアツのお湯」がいつでも出てくることです。まずは、その魔法のような仕組みの裏側を覗いてみましょう。
冷水を作る「冷却システム」
サーバーの内部には、常に一定量の水を蓄えておく「冷水タンク」があります。ここを冷やす方式は、主に2つのパターンに分かれます。
コンプレッサー式(冷媒ガス方式):
冷蔵庫と同じ原理です。冷媒ガスを圧縮・循環させることで強力に冷やします。冷却スピードが速く、常に安定した冷たさをキープできるのが特徴です。
電子冷却式(ペルチェ方式):
電流を流すと片面が冷たくなる「ペルチェ素子」という半導体を使用します。コンプレッサーがないため音が静かでコンパクトですが、冷却能力はコンプレッサー式に比べるとやや穏やかです。
温水を作る「加熱システム」
温水タンクの周りには「金属ヒーター(シースヒーター)」や「バンドヒーター」が巻き付けられています。電気ポットと同じ仕組みで、タンク内の水を約80℃〜90℃まで加熱し、サーモスタット(温度調節装置)で一定の温度を維持しています。
2. 衛生面はどうなっているの?「自動クリーニング機能」の秘密
「サーバーの中はカビたりしないの?」という不安は、多くの方が抱く悩みです。近年のウォーターサーバーは、人の手を介さずに内部を清潔に保つ「クリーン機能」が非常に充実しています。
UV(紫外線)殺菌
タンク内にUVランプ(紫外線LED)を搭載し、定期的に照射することで細菌の繁殖を抑制します。これは医療機関や浄水場でも使われる信頼性の高い技術です。
熱水循環システム
深夜などサーバーを使用しない時間帯に、タンク内の熱湯を配管内に循環させる機能です。熱の力で内部を殺菌するため、薬剤などを使わず安全に衛生状態を保てます。
エアフィルター(HEPAフィルター)
水が減る際、ボトル内には空気が入り込みます。この時、外気に含まれるホコリや雑菌が混入しないよう、高性能なフィルターを通して空気をろ過する仕組みが備わっています。
3. 水の種類と供給方式:ボトルタイプによる違い
ウォーターサーバーには、大きく分けて「天然水」と「RO水(ろ過水)」の2種類があります。また、ボトルの形式によっても使い勝手が変わります。
種類別:天然水 vs RO水
| 水の種類 | 特徴 | メリット |
| 天然水 | 特定の採水地から汲み上げた自然のミネラルを含む水。 | 味が美味しく、産地にこだわりたい方向け。 |
| RO水 | 逆浸透膜(RO膜)で不純物を限界まで除去した純水に近い水。 | 赤ちゃんのミルク作りにも安心で、価格が安価。 |
供給方式:ガロンボトル vs ワンウェイボトル
ガロンボトル(リターナブル):
硬質プラスチック製のボトル。使い終わったら業者が回収し、洗浄して再利用します。ゴミが出ないのが利点です。
ワンウェイボトル:
使い捨てのペットボトルタイプ。水を使うごとにボトルが収縮するため、空気が入りにくく衛生的です。飲み終わったら家庭ゴミとして捨てられます。
4. 電気代を抑える「エコモード」の活用
「ウォーターサーバーは電気代が高い」というイメージをお持ちかもしれませんが、最近のモデルは非常に省エネです。
多くの機種に搭載されている「エコモード(省エネモード)」は、光センサーで部屋の明るさを検知し、夜間などの使用しない時間帯に温水温度を少し下げる(例:90℃→70℃)ことで消費電力をカットします。これにより、月々の電気代をワンコイン(500円程度)以下に抑えることも可能になっています。
5. 失敗しないための「設置と運用」の注意点
仕組みを理解した上で、実際に導入する際に気をつけるべき「3つの鉄則」をご紹介します。
直射日光を避ける
ウォーターサーバーは精密機械です。直射日光が当たると、タンク内の温度が上がりやすくなり電気代がかさむだけでなく、水の中に藻が発生する原因にもなります。
背面に隙間を作る
冷却の際に出る熱を逃がすため、壁から10cm〜15cmほど離して設置しましょう。放熱がスムーズに行われると、機械への負荷が減り、寿命も長くなります。
サーバー下部の掃除
「足元ボトル交換型」などは、重いボトルを持ち上げなくて済むため非常に人気ですが、下部のトレイや隙間にホコリが溜まりやすい傾向があります。定期的に掃除機で吸い取るだけで、衛生面が格段に向上します。
6. まとめ:あなたのライフスタイルに合うサーバー選び
ウォーターサーバーの仕組みを知ると、ただ「水が出る機械」ではなく、高度な衛生管理と温度調節機能を備えた「暮らしのパートナー」であることが分かります。
美味しさを重視するなら: 天然水 × コンプレッサー式
コストと安全を重視するなら: RO水 × UV殺菌機能付き
利便性を重視するなら: 下置きボトル × 自動クリーン機能
これらを基準に選ぶことで、導入後の「こんなはずじゃなかった」を防ぐことができます。
毎日の白湯一杯、美味しいコーヒー、そして赤ちゃんの安心なミルク作り。ウォーターサーバーがある暮らしは、あなたの時間を節約し、健康的な習慣をサポートしてくれます。ぜひ、ご自身の生活にぴったりな一台を見つけてみてくださいね。