猫が水を飲まないのは病気のサイン?試してほしい飲水量を増やす5つの工夫
「最近、愛猫が全然お水を飲んでいない気がする…」と不安を感じていませんか?猫はもともと水分補給に対して無頓着な動物ですが、急に飲水量が減ったり、全く口にしなくなったりした場合は、体調不良や環境への不満が隠れているかもしれません。
猫にとって水分不足は、腎臓への負担や下部尿路疾患のリスクを直結させる重大な問題です。この記事では、猫が水を飲まない原因が病気によるものかどうかの見極め方と、今日からすぐに実践できる「飲水量を増やすための具体的な工夫」を5つ詳しく解説します。
1. 猫が水を飲まないのは病気のサイン?チェックすべきポイント
猫が水を飲まないとき、単なる気まぐれなのか、それとも体に異変が起きているのかを判断する必要があります。まずは以下のポイントを観察してみましょう。
口内炎や歯周病の可能性
水のお皿の前まで行くのに、一口飲んでやめてしまう、あるいは痛そうに顔を背ける場合は、口の中に炎症があるかもしれません。重度の口内炎があると、水を飲み込む動作だけで激痛が走るため、喉が渇いていても飲めなくなります。
脱水症状の確認(テントテスト)
猫の首の後ろの皮をつまみ、パッと離してみてください。健康な猫ならすぐに元の形に戻りますが、脱水している場合は皮膚がゆっくりとしか戻りません。これは非常に危険な状態ですので、早急に動物病院を受診する必要があります。
食欲不振や元気のなさ
水だけでなく、ご飯も食べない、寝てばかりいる、毛並みがバサバサしているといった症状が併発している場合は、内臓疾患や感染症の疑いがあります。
2. 飲水量を劇的に増やす5つの工夫
病気ではないけれど、単純に水の好みが激しくて飲んでくれないという場合には、飼い主さんのちょっとした工夫が効果を発揮します。
① 水飲みの場所を「動線」に合わせて増やす
猫は「わざわざ遠くまで水を飲みに行く」のを面倒くさがることがあります。寝床の近く、キャットタワーの横、廊下など、猫がよく通るルートに水飲み場を分散して設置しましょう。最低でも「猫の頭数+1箇所」が理想的です。
② 器の「素材」と「形状」を変えてみる
猫はヒゲが器の縁に当たるのを非常に嫌がります。
素材: プラスチックの臭いを嫌う猫には、無味無臭の陶器やガラス製、ステンレス製がおすすめです。
形状: ヒゲが当たらない広口で浅めの器に変えるだけで、驚くほど飲むようになる子がいます。
③ 「流れる水」で好奇心を刺激する
野生時代の本能から、猫は「溜まっている水」よりも「動いている水」を新鮮で安全だと判断します。循環式の自動給水器(ウォーターサーバー)を導入すると、水のせせらぎ音やキラキラした動きに興味を持ち、遊びの延長で飲水量が増えることが期待できます。
④ 水の温度を「ぬるま湯」にする
特に冬場やシニア猫の場合、冷たい水よりも体温に近い「38度前後のぬるま湯」を好むことがあります。冷たすぎると内臓が冷えてしまうのを本能的に避けている場合があるため、少し温めて提供してみてください。
⑤ ウェットフードを取り入れる
どうしても直接水を飲まない場合は、食事から水分を摂取させるのが最も確実です。ドライフードをメインにしているなら、1日の食事のうち1回をウェットフードに変えるか、ドライフードにぬるま湯をかけて「ふやかし」にすることで、自然と水分補給ができます。
3. 水の「鮮度」と「水質」へのこだわり
猫は非常に嗅覚が鋭く、水のわずかな変化にも敏感です。
水道水のカルキ抜き
日本の水道水は安全ですが、塩素(カルキ)の臭いを嫌がる猫もいます。一度沸騰させて冷ました水や、浄水器を通した水、あるいはペット専用の軟水(ミネラル分が調整されたもの)を与えてみるのも一つの手です。※人間用の硬水のミネラルウォーターは、結石の原因になる可能性があるため避けましょう。
毎日必ず器を洗う
水が残っていても、毎日必ず新しい水に取り替えましょう。器のヌメリ(バイオフィルム)は雑菌の塊です。目に見えない汚れが水の味を変えてしまっているかもしれません。
4. まとめ:小さな変化を見逃さないで
猫の飲水量を増やすことは、将来の腎臓病リスクを減らすための「最高のプレゼント」です。まずは愛猫が「どんな場所で」「どんな器で」「どんな状態の水」を好むのか、宝探しのような気持ちでいろいろ試してみてください。
もし、これらの工夫をしても全く飲まない、あるいは逆に「異常なほど大量に水を飲み、おしっこの量が増えた(多飲多尿)」という場合は、糖尿病や腎不全などの初期症状の可能性があるため、迷わず獣医師に相談しましょう。